高3生の模試の問題から考える

大学受験の英語問題の特徴

高校3年生の英語の模試の問題を見てみると、ほとんどの問題が「複合問題」であることがわかります。

1問1答式の、問いから答えが一直線に繋がる問題でなく、複数の知識を組み合わせて初めて正解を導く、といったものです。

これは正解例が複数用意されている和文英訳のような問題だけでなく、「整序英作文」(いわゆる「並べ替え問題」)のような問題でも当てはまります。

このような複合的な問題は、多くの場合、1問1答式の問題より難しい問題だと言えます。

このような問題ができない生徒の特徴は、その問題が複合問題だということに気がつかない、ポイントが複数あることに気がつけないことです。

だから、「あ、この問題はここに注意すればいい」と、あるポイントを見つけたら、別のポイントに気がつくことなく解答を出してしまうのです。

私がまず、大学受験生にアドバイスをするとしたら、「模試や受験本番の問題はそもそも複合問題がほとんどだから、そのつもりで注意深く問題を解くように」ということです。

つまり、予め「そういうものだ」ということがわかっていれば、より注意して試験問題に取り組むこと、さらには準備の段階で、複合的な視点で問題に取り組むことができるのだと考えます。

それでも、まずは1問1答式の問題演習で基礎を固める

と、ここまでの話は「最終的にはこういうタイプの問題が出題されるから、そのつもりで」という話です。

だからといって、いわゆる1問1答式の問題演習に意味がない、ということではありません。

むしろ、最終的なゴールがそのような複合問題であっても、しっかりとした基礎を作っていく段階において、基本的な問題演習が必要になります。

高3生になった段階では、本番の試験と同じような形で、つまり複合的な問題をバリバリ解く必要があるのですが、そのような勉強をするためには、1・2年生の段階では、地道である意味退屈な問題演習を通じて、一つ一つの知識を覚えていく必要があるのです。

英文法でいえば、最初に学習する「文の種類」「文型(その大前提としての自動詞と他動詞の区別)」から、「否定」「倒置」「省略」などまで、最終的には品詞ごとの要点を学習するところまでやり切ると、自分でははっきりと実感できなくても、しっかりとした基礎ができつつある状態です。

この基礎を作る段階で、時間をかけてコツコツ地道にやっておけば、あとは本番と同じような問題を解いたり、知っている英単語の数を増やすだけ、という段階になるのです。

英語学習では「どれだけ時間をかけられるか」が問題になります。

そして、多くの時間をかけてそのような基礎を作っていくことで、後々複合的な問題(現実の英語の使用に近い状態)でも、よどみなく英語を使用することができてくるのだと思います。