テストの点数が上がる生徒と上がらない生徒の決定的な違い
まずは「当たり前のこと」に目を向けよう
学校の提出物をきちんと提出する、塾の授業や宿題にも真剣に取り組むといったことは、ある人たちにとってみれば「当たり前のこと」です。
しかし残念ながら、それらが当たり前ではなく、別にやらなくても構わないと考えている生徒も存在します。
そのような状態で「テストの点数を上げたい」と考えることは、「練習は嫌だけど、試合で勝ちたい」と考え、練習をサボるスポーツ選手のようなものです。
そのような選手が結果を出せるわけもなく、また当然のことながら、誰も応援してくれません。
もし本当にテストの点数を上げたいと考えるのであれば、まずは自分がそのような「当たり前のこと」が出来ているかを考えてみましょう。
やる前には大変そうだと感じることでも、やってみれば意外にあっさり出来てしまうということも多いのではないか、と思います。
「なんとなくわかった」がゴールの生徒
テストの点数が上がらない生徒は、講師に説明してもらって「なんとなくわかった」という気分になった時に、満足して勉強をやめます。
その状態がゴールだと思っているようです。
だから、典型的な「点数が伸びない生徒」は、「自分はやればできると思っているけど、いつまでたっても点数が伸びない」という状態のまま時間が経過します。
なぜなら、自分の理解を確かめるために、何度も何度も問題演習を通して、問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶ、といった段階まで到達していないからです。
要は、一番めんどくさいところをさぼっているのだと思います。
点数が伸びる生徒は、繰り返し練習しないと本番でできない、ということを知っている
一方で、点数が伸びる子は、まず自分から積極的に試行錯誤を繰り返します。
ですから、講師が「こうしたらええよ」と言ったら、すぐにその方法を試します。
そして、油断すればすぐにできなくなってしまう、ということを経験的に知っているため、いい意味での不安や警戒心から、なんども問題演習を繰り返し、理解を深めていきます。
自分を知るということが大事
勉強ができるようになるためには、ある程度の試行錯誤を繰り返す必要があります。
それは非常にめんどくさいことです。
できれば、楽で確実な方法を知りたい、と思うのが人情というものかもしれません。
でも、そんなものがあるわけがありません。
試行錯誤をさぼると、この一番大事なところがわからないまま、同じ過ちを繰り返してしまうのです。
そして、自分にはどれくらいの時間や労力が必要なのか、もしかしたら他人よりも時間や労力がかかるとしても、そんな「自分についてのリアルな認識」を持っておくことが、勉強で上手くいくための条件なのだと思います。