生徒のモチベーションを上げるために
生徒に「勉強しなさい」と言わないでください。
人間は「勉強しなさい」と言われると、勉強したくなくなる動物です。
ですから、保護者のみなさんにお願いです。
生徒に「勉強しなさい」と言わないでください。
逆に、「自分の人生なんだから、好きにすればええ」と本気で言われた時、生徒は初めて真剣に勉強することの意味を考え始めます。
特に中学3年生くらいになれば、自分の利害を冷静に、長期的な視点で考えることが求められます。
そんな時に、頭ごなしに「勉強しなさい」と言われたら、反発したくなる方が健康的です。
まずは大人が勉強してみましょう。
それでは、もし勉強の楽しさを生徒にわかってほしいと思ったら、どうすればいいのでしょうか。
私は、まずは大人が勉強を楽しんでみることだと思います。
これは綺麗ごとに聞こえるかもしれません。
しかし、生徒達は大人をよく観察しています。
大人がどうしてもやりたがらないものは、生徒達もやりたがりません。
でも、自分の身近に何かを楽しんでいる大人がいたら、「あ、自分もやってみようかな」と思うかもしれません。
私は昨年「第2種電気工事士」という資格の勉強をしました。
筆記試験の勉強は上手くいったのですが、「技能試験」といわれる2次試験対策にかなり苦戦しました。
特に、「1か所でもミスをしたら不合格」というルールが嫌で、そのせいで心理的な抵抗が大きくなりました。
結局合格することができたのですが、その試験を受験したおかげで「ああやっぱり試験勉強ってめんどくさいところもあるよなあ」というリアルな感覚を感じることができました。
それと同時に、嫌々でも勉強を続けて試験に合格した時の達成感も感じることができました。
自分が勉強していれば、勉強している人の気持ちがわかります。
そうすれば、生徒に対してよりリアルな意見を言ってあげることができると思います。
ですから、「勉強に興味を持ってほしい」と思ったら、「よっしゃ、もう一回勉強してみるか」と決めて、本屋さんで参考書を買って勉強してみるといいかもしれません。