まず、問題の答を覚えよう。

3年生でも間違った勉強法の生徒はたくさんいる

最近、3年生の生徒を教えていて、その生徒が『新研究』の問題を解く時に、「問題を読んで、わからなかったら前のまとめのページを見て、解く」というやり方をしていました。

また、他の生徒は理科・社会のやや難しい問題集を解く時に、最初から1問1問じっくり考えていました。

私は、そういった生徒に対しては、「わからんかったらすぐに答見たらええよ」と言って答を見てもらい、解答欄に赤ペンで写させます。

そして、そこからが本番です。

私は最低でも3回から5回は、口頭でその生徒に答を写させた問題を質問し、覚えているか確認します。

はじめは、細かな点を間違えたり、正確に覚えていないこともありますが、5回目くらいになると完全に覚えられて、記述問題でも正確に答を言うことができるようになります。

わからない問題は、すぐに答を見た方がいい。

わからない問題に対して、うんうん唸りながら長時間(1分以上)考えるというのは、特に理科社会や英語などの暗記を中心とした教科の場合は、多くの場合無意味だと思います。

数学ですら、1分考えて解法を思いつかなければ、答を見て、それを暗記した方がいい、と思います。

結局、受験勉強の多くは、「答を正確に覚えるゲーム」だと捉えることができます。

頭に何も入っていない状態の人間が、「うーん、わからんなあ」と考えてみても、何も出てきません。

それが勉強だと考えていては、勉強が苦痛でしかありません。

そんなことより、すぐに答を見て、次に同じ問題が出た時に、瞬時に答を思い出すことができるか、その練習をした方がいいのです。

私の経験上、3年生で高得点(480点から490点台)を取る生徒は、何も言わないでもこの方法で勉強しています。

「うんうん唸りながら、わからない問題を考える」という典型的に間違った方法は今すぐやめて、わからない問題の答はすぐに見て、それを覚えることに時間を使いましょう。