岡山県立高校の入試問題分析(2022年一般)―理科1

総論

理科の試験は、解答の形式が用語記述、文章記述、作図、計算問題など多岐にわたり、全体的に記述式が多いと言えます。

『新研究』の巻末の特集ページを使用するなどして、これらの記述式の問題に慣れておくといいでしょう。

小問集合

例年通り、大問1では小問集合が出題されました。

どれも基本レベルといえます。

定期テストで苦戦した分野の内容でも、3年生になってからの受験対策で、少なくとも基本事項は確実に理解しておかなければなりません。

理科が苦手な受験生も、まずは基本レベルの問題を得点できるようにしていきましょう。

以下では、問題をピックアップして解説させて頂きます。

電池の性質

電池は3年生になって学習します。

「電解質の水溶液に2種類の金属板を入れ、導線でつなぐと電圧が生じる」ことを利用して、電流を取り出します。

またそれに関連して、化学反応式を書く問題も出題されました。

自己診断テストでも、やや見慣れないものも出題されます。

化学式を確実に暗記すると同時に、係数に注意することなどの点を押さえておきましょう。

用語記述問題は絶対に正解したい。

用語記述問題で、「相同器官」が出題されました。

これは生物の進化の証拠とされる重要事項です。

このような用語記述問題は何問か出題されますので、理科においても1問1答式の問題演習は有効です。

計算問題が入っているような1問1答式の問題集(または新研究の巻末にある特集ページ)などを利用して、毎日問題演習をするといいでしょう。

電磁誘導における誘導電流の向き

「コイルの中の磁界が変化すると、電流が流れる現象」を電磁誘導といいます。

そしてここでの電流(誘導電流)の流れる向きに関する問題です。

これこそお馴染みの問題です。

条件を変えると、電流の向きが変わるというものです。

論理的に考えて、確実に得点しましょう。

気象の観測データを見ながら、天気図記号などを考える。

この問題も頻出の問題で、受験生であればどこかで必ず見たことがあるような問題です。

天気図記号の問題は、「正確に覚えているかどうか」が問われるものです。

覚えていれば解けるし、覚えていなければ解けません。

このような問題では、絶対に失点してはいけません。

「快晴と晴れの記号をいつも間違えるなぁ」とか言っていてはダメです。

快晴から雪まで、風向、風力、気圧、気温まで全て完璧に覚えておきましょう!

大問1の最後に、「海風」と「陸風」に関する問題が出題されました。

この問題も、「風は気圧の高いところから低いところへふく」という基本事項をまず押さえておき、問題文と気象データの表を読みながら考えれば、それほど難しい問題ではなかったように思われます。