岡山県立高校の入試問題分析(2022年一般)―国語3
論理的文章の読解
大問3では、岡山市出身のグラフィックデザイナー原研哉さんの文章が出題されました。
原さんの文章は高校入試ではよく出題されています。
西洋的な「デザイン」というものが、日本においては伝統的な感性とつながっている、という内容でした。
今日、「デザイン」という考え方は広い意味でも用いられます。
2020年の特別入試では、「対話をデザインする」という文章が出題されました。
日頃から、広い意味での「デザイン」について関心を持ってみましょう。
漢字、品詞の識別
漢字や品詞の用法に関する問題が出題されました。
しっかり準備しておけば、概ね解ける基本的な問題です。
自己診断テストなどで失点が多い人は、意識して準備しておきましょう。
空所補充問題
筆者の考えを短くまとめた文の空所に、本文中の言葉を入れる問題が出題されました。
これも基本的な問題といえます。
傍線部がある段落の次の段落がそのまま対応する箇所であり、そこから内容を考慮して適する言葉を抜き出す問題でした。
空所補充(記述)問題
傍線部の内容を具体的に説明した文が与えられ、空所に入る言葉を三十字以内で書くという問題が出題されました。
本文の表現をそのまま使うのではなく、自分なりに上手くまとめる必要がありました。
「Aでは~、Bでは□」という対比の関係に注意して、上手くまとめることがポイントとなりました。
対比されている内容も、「西洋的なもの」と「日本的なもの」という論理的な文章でよく見られる考え方でした。
事前の問題演習で、同じような内容の文章を読んだことがある人も多かったと思います。
このような問題は論理的文章の読解問題としては頻出ですので、しっかり準備しておきましょう。
内容一致(選択)問題
傍線部や文章の内容を説明した選択肢を選ぶ問題が、2題出題されました。
これも必ずといっていいほど出題される、頻出の問題です。
ポイントは、正誤を判断する際に、その根拠を本文中から必ず見つけてくることです。
「なんとなくこれが正しい」というような曖昧な判断は絶対にやめましょう。
現代文の解答の根拠は、必ず本文中にあります。
本文を丁寧に読み解くことを常に意識して、勉強するようにしましょう。