岡山県立高校の入試問題分析(2022年一般)―理科3
白い粉末が何か考える問題
大問3では、高校入試で頻出の問題「白い粉末がそれぞれ何かを当てる」が出題されました。
1年生で学習する「物質の性質」の分野に加えて、2年生で出てくる「炭酸水素ナトリウムの熱分解」、3年生の内容である「水溶液の酸性・アルカリ性(酸とアルカリ)」の内容も問われます。
「試薬の色変化とpH」は正確に覚えていないと、失点してしまう重要なところです。
何よりもまずは、覚えるべきところを確実に覚えておきましょう。
ガスバーナーの操作
実験器具の使い方は正確に覚えておかなければなりません。
ガスバーナーは、まず元栓が閉まっていることを確認してから、元栓→cのガス調節ねじの順に開けて点火します。
そして、cを押さえながらbの空気調節ねじを開いて、青色の炎にします。
物質を加熱する実験での重要事項ですので、確実に覚えておきましょう。
デンプンの存在は「ヨウ素」で確かめる。
デンプンにヨウ素液を加えるとデンプンが青紫色になります。
これを「ヨウ素デンプン反応」といいます。
2年生で学習する、「植物の光合成のしくみ」で出てきます。
この機会に「光合成のしくみ」についても見直しておきましょう。
質量パーセント濃度の計算問題
水溶液の性質を考える問題で頻出の「質量パーセント濃度」の計算問題が出題されました。
これは水溶液の濃度を問う問題です。
質量パーセント濃度の計算式は基本中の基本です。
計算ミスをしないように、落ち着いて計算するようにしましょう。
用語記述問題
水に溶かした時、電流が流れる物質である「電解質」が問われました。
基本レベルの問題ですので確実に得点したいところです。
試薬の色変化とpH、炭酸水素ナトリウムの熱分解
最後に、酸性・アルカリ性の強さを表すpHを調べる実験とその結果に関する問題が出題されました。
まず、問題の条件から「適当でない」選択肢を選ばなければなりません。
問題文をよく読んで、ケアレスミスのないようにしましょう。
この問題で押さえておきたいのは、第一に重曹(炭酸水素ナトリウム)は弱いアルカリ性です。
水溶液のpHを調べるには「試薬と色の変化」を覚えておかなければなりません。
3年生の教科書p154などの表を見たり、問題演習を通じて一つ一つ正確に覚えていきましょう。
そしてこれを加熱した場合、2年生で学習した「炭酸水素ナトリウムの熱分解」の実験となります。
「炭酸水素ナトリウムの熱分解」は超重要な実験です。
「フェノールフタレイン溶液」使ってのアルカリ性の反応あり、「塩化コバルト紙」使っての水の反応あり、石灰水使っての二酸化炭素の反応ありと、問題に出したいポイントがいくつもあります。
しっかり見直してほしいところです。