岡山県立高校の入試問題分析(2022年一般)―数学1

総論

結論から言うと、上位者は大問5が勝負、数学が苦手な受験生は大問4が勝負です。

大問1の小問集合から大問3の関数までは、基本問題も多く、答だけ書かせる問題ばかりなため、苦手な受験生でも得点したいところです。

4⃣は、例年問題文の分量も多く、問題文を理解するのに苦戦する受験生も多く見られます。

まずは、1小問集合、2連立方程式(文字式)の利用、3関数などで確実に得点できるように準備しておきましょう。

上位者は、5の図形問題が勝負です。

理想的には、5の問題にじっくり考えるための十分な時間を残しておくことが、高得点を取るうえでポイントになりそうです。

1⃣小問集合

大問1は例年通り「小問集合」でした。

小問集合では、数学の各分野から基本レベルの問題がまんべんなく出題されます。

特に、各学年の1学期で学習する「計算のルール」は、その後の分野を学習する上で大前提となるものですので、確実にマスターしなければなりません。

「正負の数」「分配法則」「分数を含んだ単項式の乗除」「乗法公式」「因数分解」「平方根」などは、必ず出題されると考えていいでしょう。

一つでも不安なところがあれば、早めに時間を取って理解しておきましょう。

図形問題

図形問題としては、おうぎ形の面積を求める問題が出題されました。

これも基本的な問題で、定期テストレベルといっていいような問題です。

図形問題では、球の表面積・体積を求める公式は絶対覚えるとして、「点と直線と平面の位置関係」「角錐・円錐の表面積・体積」「多角形の内角・外角」「平行線と角」「三角形と平行線」「平行線と線分の比」「中点連結定理」「円周角」と数え上げたらきりがありません。

苦手意識がある人も多いと思いますが、大問1で出題される問題はあくまで基本レベルのものです。

大問5で苦戦して、なかなか点が伸ばせないという受験生でも、大問1の図形問題は確実に正解することができます。

粘り強く基本レベルの問題演習を繰り返し、得点源にしてしまいましょう。

やはり「箱ひげ図」が出題された。

この年の受験生から2年生で学習する「四分位範囲と箱ひげ図」から1問出題されました。

以前の記事でも書きましたが、「データの分析と活用」の問題で得点をするには、まず用語の意味を正確に理解しておかなければなりません。

ここで出題された問題でも、まず箱ひげ図の意味するところを理解し、「四分位数」とは何か、図の中でどの線を表すのか、を即座に判断する必要がありました。

「データの分析と活用」の問題は、こうして用語の意味を正確に覚えておいて、入試の過去問を一通り解いておけば、まず問題ないレベルです。

受験生の中には、3学期になっても用語の意味がわからず、質問する生徒も見られます。

少なくとも3年生になったら、自己診断テストでも出題されますので、早いうちに用語の意味は押さえておきましょう。

作図も基本レベル

この年は、作図が小問集合の中で出題されました。

作図問題は毎年出題されると考えていい、頻出の分野です。

作図の問題も、基本レベルの作図を正確に押さえたうえで、それをいくつか組み合わせる問題がほとんどです。

まずは基本レベルの「垂線」「垂直二等分線」「角の二等分線」、そして「円の接線」などを確実に作図できるように練習しておきましょう。